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利休窯 sino・nome
  • 親和伯父山 shinwaojiyama|時を超え日々の食卓に喜びをもたらす花
  • History

     桜と並んで日本を代表する花といえば菊。「糸菊」「乱菊」「むじな菊」「万寿菊」など菊柄はバリエーションが多く、着物や食器などさまざまな工芸品に描かれてきました。有田焼の絵柄としても、よく描かれてきたモチーフです。

     その中の一つに、親和伯父山の手描き菊絵柄があります。この周辺地区は江戸時代の奢侈(しゃし)禁止令をきっかけに、赤絵など贅沢品と見なされる色は使わず、藍一色での絵付けにこだわった物作りを得意としてきました。戦後の大量生産の時代にさばききれないほどの注文が入った際、先々代は窯の得意とする藍一色の絵付けを生かし、筆一本でさっと描ける柄としてこの手描き菊絵を生み出したのです。手描きならではの味わいがあり、しかも大量に生産できるとあって、手描き菊絵柄の食器は親和伯父山の代表的な柄として、多くの人に愛されました。

     しかし大量に生産できるといっても、決して簡単な柄ではありません。筆一本で手描きする柄だけに、描き手の巧拙は一目瞭然。長年この手描き菊絵を描き続けてきた親和伯父山の職人だからこそ、手早く描いて大量に作ることができたのです。

     この窯の顔とも言うべき手描き菊絵に、今らしい形を融合させたい。当代は、自分にとって楽しい時間、嬉しい時間を思いました。そこにどんな器があったらいいだろう? まず思いついたのは、休日の朝、ゆっくり起きて食べるブランチのイメージ。一人のときも、家族や友人と一緒のときもカフェ風の洒落た器があると、食卓はなんとなく楽しい。そういう日常の中のワクワクを盛り上げる器を作ろう。手描き菊絵が大輪の花を咲かせられるように、花が美しく映えるフォルムと、日常使いにちょうどよい大きさを追求し器を作り上げました。

     ゆったりとした気分を味わいたいとき、その時間をクリエイトしてくれる器たち。古風だった手描き菊絵が今様の装いに着替え伸びやかに咲き誇ります。

  • 企業理念|作り手、使い手、世の中の笑顔をつくり続ける、親和の心
  • Philosophy

     「つたうプロジェクト」では、新しい商品やブランドをつくるだけでなく、それぞれに自分達のものづくりの歴史をたどり、その中で見えてきた個々の強みを再認識するとともに、自分達の誇れる「強み」をはっきり意識することで新たなステージに向かうエネルギーを得て、リブランディングに取り組みました。

     ARITAの新しい未来に向けて、自分達つくり手や企業がどうあるべきかを 改めてじっくりと、そして真剣に考えました。そうして作成した新しい「企業理念」にこめられた、私達のものづくりへの「想い」を届けます。

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