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副千製陶所 J-DOT
  • 副千製陶所 J-DOT|新たな時代を予感させる明け方の空
  • History

     誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。日本旅館や集会所、会社などで、みんながお茶を飲んでいた、あの藍色の水玉模様の茶碗と急須。人々が集う場所、団らんの中にいつもあった、なんだかとても懐かしい器です。実はあの水玉の茶器を主に製造していたのは、副千の創業者である、当代の祖父でした。飽きの来ない藍色と水玉の組み合わせは、瞬く間に有田だけでなく、別の産地でも量産されるほどの人気ものになり、全国どこでも見られる、出身地不明の器になりました。

    しかし祖父の仕事はよそとはひと味違う。

     当代はその“ひと味”のさりげない、しかし触れれば誰にでもわかる魅力を、もう一度多くの方に知っていただきたいと考え、今の暮らしに寄り添う、新しい水玉の器作りに取り組みました。ブランド名は「J-DOT JAPAN MADE 寿千玉」。日本の伝統柄であり世界でも古くから愛される水玉柄を今らしく表現した「J-DOT」という言葉に、寿千という福々しい祖父の名を入れて「寿千玉」というオリジナルの和名をつけました。

     大量生産で水玉模様を描く場合は水玉模様のシール状のものを貼ります。しかし副千のそれは「掻き落とし」という技法を用いて、一つひとつの丸を職人の手で描いているのです。藍色の部分を、円の大きさ、深さ、円同士の間隔を均一にしながら、回転するドリル状の器具を使い、文字通り藍色を「掻き落と」す。あまりに均一に彫れているため、手作業とはわからないほどの正確さ。しかし機械ほど画一ではないため、人間が無意識に感じる有機的な揺らぎがあり、そこがなんとも見ていて心地よい。

     これが「掻き落とし」で描かれた水玉の、さりげないのに奥深い魅力です。そして指先に触るわずかなくぼみ。飲み物のぬくもりを味わいたくて手のひらで器を包み込むと、わずかなくぼみが奏でるリズムが肌を通して伝わってきます。この触感に訴えかける「楽しさ」こそ、副千がもう一度、多くの人々に贈りたかったものなのです。

     忙しい毎日を送る人にこそ、心安らぐお茶の時間を。日本の伝統的な柄であると同時に世界でも古くから愛される水玉が、優しいリズムを奏でる器です。

  • 企業理念|・楽しい*良いことがあったときに使う ・愉しい*使うと心が弾む ・娯しい*お気にいりの ・たのしい*たのしい*たのしい 喜んでもらえる商品づくり
  • Philosophy

     「つたうプロジェクト」では、新しい商品やブランドをつくるだけでなく、それぞれに自分達のものづくりの歴史をたどり、その中で見えてきた個々の強みを再認識するとともに、自分達の誇れる「強み」をはっきり意識することで新たなステージに向かうエネルギーを得て、リブランディングに取り組みました。

     ARITAの新しい未来に向けて、自分達つくり手や企業がどうあるべきかを 改めてじっくりと、そして真剣に考えました。そうして作成した新しい「企業理念」にこめられた、私達のものづくりへの「想い」を届けます。

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